社会人になってから介護の仕事に興味を持った人、または現在介護の仕事をしているが、「今より収入アップを目指すために働きながら介護の資格を取りたい」と考える人もいるでしょう。介護の仕事は大きく分けると、掃除や洗濯、料理などの「生活援助」と、直接要介護者の身体に触れて入浴や排泄の手助けをする「身体介護」の2種類があります。このうち身体介護には、必ず介護の資格が必要になります。資格の中でも最も初心者向けなものとしては介護職員初任者研修があり、おおよそ3ヶ月程度で取得できるため、いわば介護のスタート資格といえます。資格取得には決められたカリキュラムを受講した後に、筆記試験を通過する必要がありますが、受講コースには土日を中心に受講できるものもあるため、今の仕事をしながらの資格取得も十分に可能です。
では、介護職員初任者研修を取得すると、就職や収入面にどのような影響があるのでしょう。介護職員初任者研修は、施設サービス・居宅サービスのどちらにも幅広く知識を活かせるため、選べる仕事の幅が広がります。収入面においては、施設や事業所によって異なりますが、資格手当を支給する職場が多く、平均給与を無資格者と比較すると月に2万円ほどの差があるというデータもあり、同じ拘束時間で月にこれだけの差が出るのは有利だと考えられます。介護職員初任者研修の資格を足がかりに経験を積みながら、さらなるステップアップとして介護福祉士の資格取得を検討していくと、より収入アップが目指せるでしょう。